【クローズアップ】川井高め合って成長を　【徳山】

　「ホッとしました」。川井萌（20）＝静岡＝は2日目6R、絶好枠から押し切って白星をゲットした。前半の1Rは痛恨の5着から巻き返したことに喜びもひとしお。さらに「最近はインで勝てていなかったので、気持ち的に楽になった」と課題の1号艇での勝利は5戦ぶり。レース後には思わず顔もほころんだ。

　近況は走りだけでなく、「エンジンを出せるようにしたい」と整備も勉強。「師匠の吉村誠さんにも教わっています」と新たな武器を身につけようと精を出す。

　その呼び水にもなっているのが、今節ともに戦う同期の清水愛海だ。昨年末は住之江クイーンズクライマックスシリーズにも出場し、1号艇で準優入り。一足早く大舞台で活躍し、養成所チャンプの名に恥じない輝きを放っている。「めちゃくちゃうまいので、刺激になっている」と自身にとっても最高の発奮材料だ。

　初日は2着と好発進から2日目は大崩れせず、しのぎ切った。「切磋琢磨（せっさたくま）して頑張りたい」。同期の前で快走を誓い、初の優出も決めてみせる。