ボートレース

【とこなめボート・SGダービー】37歳柳生泰二 SGデビュー<ボート王国九州・山口!>

37歳でSGデビューの柳生泰二=中日新聞提供

 今村豊さん(2020年10月に引退)がほぼ毎年出場していたダービーに、今年も山口支部のレーサーがきっちりとエントリー。常連の白井英治が、メモリアル優勝戦のFでSG出場停止という非常事態ながら、柳生泰二が支部から唯一の出場を果たし、名門山口の牙城を守った。しかも柳生は、これがうれしいSG初出場。「この出場を目標に1年間頑張ったわけだし、前検の朝には白井さんが電話をくれて『頑張ってこいよ』と言ってくれた。いい一週間にしたいですね」。37歳でついにSGデビューの遅咲きは、いつもの笑顔で奮闘を約束した。

 臨戦態勢も既に完了だ。「この16号機はレース足がいいと聞いたし、特訓の直線でも差はなかったので気持ちは楽」。登番1番違いの同期・土屋智則の存在も頼もしく、「気付くと近くにいてくれる。ありがたいです」。支部の仲間は不在でも、同じぐらいに強力な援軍。初陣を戦い抜く上で最高のプラス材料だ。

 塩田北斗も、出場経験がなかったこの大会を目標に据えて1年間を戦い抜き、出場切符を獲得してみせた。2年前の平和島グランプリシリーズ以来2度目のSG戦。「これでいいエンジンが引ければ良かったが・・・。2節前のとこなめに来た時に、このエンジンは避けたいと思っていたのを引いてしまった」と苦笑い。「足が弱いのでとにかく仕事をする」。前検日は制限時間いっぱいまで整備室で手を動かした。

 塩田は2年前の平和島も低素性機で、舟券にすら絡めなかった。「あれはここ何年で最悪というぐらいにひどかった。それと比べたら今回はいいですよ」。そう考えれば後ろ向きになる必要はない。まずは2年前に届かなかったSG初1着をつかんで、予選突破に挑戦する。

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