【クローズアップ】高倉和士 〝アタマ型〟へ変貌【福岡】5日目準優10R2号艇
あと一歩及ばなかった。高倉和士(31)=福岡=は予選最終走となった4日目7Rで首位通過を狙って出陣したが、不利枠を克服できずに結果は5着。ただ、「内が全員ゼロ台のSで何もできなかった」と敗戦の内容には納得で、気落ちは一切ない。
その理由も明白。機力に陰りは一切ないからだ。「合えば出足や行き足が良くて、伸びもいい。◎◎だと思う」。強力56号機の底力を余すことなく引き出しており、「優勝を狙える足」と自信満々。3大特選初Vへ、きっちり戦闘態勢を整えている。
元日に大村でV。今節も好調だが、それ以前の3節が低調な成績。ここに自らの課題を感じ取っている。「毒島さんとか、本当に強い選手はエンジンが出ていなくてもまとめる。自分はそれができない。能力をもう一段階引き上げないと、成績は上がらない」
だからこそ、レースへの意識も変わった。「以前は1、2、3着が同じぐらいの〝ヒモ型〟だったけど、今は攻めの意識を強くして〝アタマ型〟になろうとしています」。昨年9月以降は3優出3V。意識を変えることで結果もついてきている。「この意識が優勝につながってきている実感はある。もちろん、今回も狙っていきます」。V確率を上げるには準優を1着で突破することが肝要。最後に笑うためにも、準優から勝負に出る。(森 大輔)