ボートレース

【びわこボート・GⅠ周年記念】篠崎元志 特別インタビュー GⅠ初Vの地で「再出発」 10月1日開幕

 ボートレースびわこの一大祭典、GI開設71周年記念「びわこ大賞」(10月1~6日)は、強豪が大集結の超豪華版のGI戦。その一戦に人一倍の気持ちを込めて臨むのが、グランプリへの復帰を目指す篠崎元志(37)=福岡=だ。GI初Vが12年前のこの大会。スター街道の出発点ともいえる大会に懸ける熱い思いを語ってもらった。

篠崎元志(しのざき・もとし)
 1986年2月28日生まれの37歳。福岡市出身。香椎工高卒。登録番号4350。96期のボートレーサー養成所で勝率8.13の高勝率をマークして鳴り物入りでデビュー。とんとん拍子に出世を重ね、SGは2012年の住之江(大阪府)のグランプリシリーズ、2015年の蒲郡(愛知県)のメモリアルでのV歴がある。屈指のイケメンレーサーで女性人気も抜群。通算180優出52V(うちSGが2、GIが7)。同期は平本真之、新田雄史、魚谷香織ら。同じくボートレーサーの弟・仁志もSGを制した史上最強ブラザーズ。169センチ、54キロ、A型。

 -びわこはGI初Vの場所です。

 「あの優勝は本当にうれしかったし、自分にとって忘れられないレース。びわこは自分が世に出るきっかけになったレース場です」

 -水面自体にも好印象ですか?

 「嫌なイメージは全くないですね。淡水での好きな水面の一つ。うねりはありますけど、うねりは地元の福岡で慣れているから全く問題ありません」

 -グランプリを目指す争いも中盤から終盤へ。今年のここまでをどう振り返りますか?

 「今年最初のSGの平和島(東京都)クラシックで優出できた(2着)けど、それだけですね。正直言って、何も成績を残せていないです」

 -特別戦のタイトルは2016年10月の住之江(大阪府)の高松宮記念以来、遠ざかっています。

 「もうずっと何年も同じ感じですね。もちろん、レースでは全力を尽くしているし、勝ちたいという意欲もすごくあります。普段からの取り組みも頑張ってはいるけど、何かモチベーションの部分で上がってきていない。心の芯の部分が燃え切っていないというか…。それがダメだというのは分かっているんですけどね」

 -原因はどこにあると考えていますか?

 「大けがをした福岡(福岡県)の周年記念の優勝戦(2016年12月)なんだと思います。おこがましいかもしれないけど、頂点が見えかけていたところだったんで…。あそこからSGやGIは何も勝てていないし、あそこで時間が止まっている。だからこそやっぱりタイトルが欲しい。SGかGIのタイトルを取れば変われるとは思っています」

 -それがGI初Vの水面だったびわこなら最高。

 「今の自分にとって、新たなスタートを切るためにいいきっかけにできる場所なのかもしれませんね」

 -ファンも復活を期待しています。

 「ファンの方の応援は本当にありがたい。コロナ禍で無観客のレース時に痛感しました。今だから言えることだけど、あの時期は1着を取っても優勝しても正直言って全くつまらなかった。何のために走っているのか分からなかった。ファンがいるスタンドを見るとテンションは一気に上がるので、これもいいモチベーションにしたいと思います」

 -獲得賞金順位は20位(9月19日現在)。7年ぶりのグランプリ出場が狙える位置です。

 「何のタイトルも取っていない状況で、この位置にいるのは自分でもびっくりしています。でもそれだけでなく、グランプリには出たいし、チャンスがある位置にいるのならやっぱり頑張りたい」

 -最後に意気込みを。

 「ファンが制限なしでレース場に入れるようになって、やっぱり違うなと感じています。フツフツと熱い気持ちが沸いてきているので、本当にいいレースを見せたい。いっぱい応援していただけたらありがたいです」

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