ボートレース

【びわこボート・GⅠ周年記念】レース総展望 滋賀のエース馬場貴也がV候補筆頭 10月1日開幕

<総展望>

 出場メンバーのうち半分以上の30人が特別戦(GⅡ以上)の優勝経験者。うち16人がSG覇者で、さらにそのうちの5人がグランプリ覇者という超豪華メンバーで6日間を争う。

馬場貴也

 中でも筆頭格が、SG覇者の一人の滋賀支部長・馬場貴也だ。昨年のMVPは、夏に福岡(福岡県)のメモリアルを制するなど今年も活躍中で、今年の賞金額も既に1億円を突破した。秋のこの地元記念でさらに賞金額を上積みし、年末のグランプリ(大阪府・住之江で開催)のトライアル2ndの1枠を確定づけたい。ゴールデンレーサーの称号を持つ6人で争う初日ドリームは1号艇。順当に白星を手にして、シリーズの主導権を握り、2度目の地元周年制覇へ。

 

茅原悠紀(左)と桐生順平

 グランプリウイナーの茅原悠紀、桐生順平も有力なV候補。

 茅原はびわこではGI優出歴がなく、びわこ周年への参戦も68周年以来だが、今年の特別戦で7優出(SGで3、GIでも4)の成績は圧倒的。びわこGI初優出も今年こそだろう。

 桐生も同じく今年の特別戦7優出。びわこGIでは3度の優出(64周年2着、67周年3着、今年1月BBCトーナメント5着)の実績はあるがVはまだない。こちらもびわこGI初Vへと好気合で臨む。

井口佳典(左)と原田幸哉

 篠崎元志と原田幸哉はびわこがGI初Vの思い出の地。

 篠崎は12年前の59周年記念で挙げたもので、2号艇で臨んだ優勝戦は1号艇の松井繁を差し切ってVをつかんだ。

 原田は23年前の新鋭王座決定戦。同期の瓜生正義らがS事故に散った中、04のタイミングに収めて栄冠をつかんだ。そのVを機にSG路線にも完全に定着し、その2年後にはグランプリ入り。今年は夏のメモリアルで優出(4着)とじわりと上昇モード。篠崎とともに、スター街道の出発点とも言えるびわこ水面で好走を誓う。

 この両者は、賞金ランクが篠崎20位、原田が22位とグランプリ入り(賞金上位18人が出場)へあと一押しの位置。このびわこはまさに重要な一大決戦の場となりそうだが、両者に挟まれた21位にいる井口佳典も状況としては同じ。井口は3年連続のびわこ周年参戦。ただ、大会優出歴となると57周年(3着)までさかのぼらねばならない。賞金額の上積みが図れる14年ぶりのベスト6入りに照準を合わせる。

今垣光太郎(左)と遠藤エミ

 賞金ランクと言えば、びわこが大得意な今垣光太郎も正念場。こちらは地元の三国(福井県)で開催されるチャレンジカップ(10月末日までの賞金上位34人が出場)行きの切符確保に相当な気合。9月21日現在で31位と際どい位置にいるだけに、GIで2V、GⅡで1Vの実績を誇るドル箱水面でがっちり稼いで当確ラインまで突入したい。

 史上初の女子のSGウイナーとなった遠藤エミは、今度は地元周年ウイナーという栄誉を目指す。地元周年は69周年で初参戦して予選落ちだったが、昨年の70周年は予選突破と一歩前進。今回はさらに頂点まで躍進なるか。夏の津(三重県)のレディースチャンピオンを制して、一時の低迷からは脱している。

 その他で注目は、藤原啓史朗や、峰竜太門下生の末永和也と定松勇樹。

 藤原は6月に開かれたびわこ伝統のGII戦、秩父宮妃記念杯で特別戦初制覇。しかも、8連勝の完全Vという度肝を抜くおまけ付きだった。その後にSG出場も経験。さらに一回り成長した走りで、再びシリーズを席巻する。

 末永はGI出場停止のペナルティーを受けていたが、それも明けてこれが初戦。昨年の最優秀新人で、2月にあった表彰式では馬場貴也とも一緒に壇上に立った。この大会でも再び一緒に最後の晴れの舞台を目指す。

 定松にとってびわこは、2021年7月のGⅡモーターボート大賞で特別戦デビューを果たした記念すべき水面。その時は予選で1勝、2着1回の成績を収めたが準優入りはならなかった。それ以来のびわこの特別戦で、大きくスケールアップした姿を見せるにはいい機会だ。

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