【クローズアップ】高石が優出への道切り開く　【徳山】

　快進撃が止まらない。高石梨菜（29）＝東京＝は、3日目の後半11Rを勝利。中谷朋子や小芦るり華の実力者相手にも堂々の逃げ切りを披露し、この日は前半も2着にまとめて2走2連対と固め打ち。気が付けば得点率は3位タイ。シリーズリーダーにも目されていた堀之内紀代子にも肩を並べ、準優1号艇も狙える位置につける。

　潮目が変わったのは2日目。前半は5コースからのまくりを決めると、後半は3コースからのまくり差して（1）（1）の大立回り。「レーサーになってこんなのは記憶にない」と本人もびっくりの連勝。ただ、驚きの好成績にも確かな裏付けはあった。初日は4着とパッとしない結果に終わったが「伸びは割といい方。乗りづらさも本番ではない」と機力には手応えをつかんでいた。「今節は特に意識を変えたとかしたわけでもない。本当にエンジンのおかげですね」。相棒の64号機に最敬礼だ。

　「したことがないので優出できればいいですね」。待望のベスト6も現実味を帯びてきた。「せっかくここまで来たので頑張りたい」と予選ラストも奮闘を誓う。まだ自身の記録にないステージへの、最短ルートを切り開いてみせる。