ボートレース

【からつボート・GⅠ周年記念】濱野谷憲吾がデビュー通算100Vを達成

優勝し笑顔を見せる濱野谷憲吾

 からつボートのGⅠ開設70周年記念「全日本王者決定戦」(優勝賞金1100万円)は30日、最終12Rで優勝戦が行われ、2号艇の濱野谷憲吾が恵まれで勝利。記念すべきデビュー通算100Vを達成した。2着には1号艇の峰竜太、3着には6号艇の吉田拡郎が入った(3号艇の菅章哉はF)。節間の売り上げは71億5951万6300円となり、70億円の目標を上回った。

巨大な優勝トロフィーを掲げる濱野谷憲吾

■ヒーロー

 メモリアルVが懸かっていた濱野谷が待望の瞬間を迎えた。「優勝できると思ってなかった、GⅠでの優勝はやっぱり気持ちいいですね」とレース後には安堵(あんど)の表情を見せた。

 予選3日目までシリーズリーダーだったが、予選最終日に地元特別戦初タイトルを狙う峰と、その弟子の安河内の師弟コンビに逆転を許し3位で予選を終了。準優では圧巻の逃げで制して、2枠での優出を果たした。優勝戦では2コースから「菅君をどう対応しようかを考えていた」と優勝ではなく、少しでも上位に食い込むことを狙っていた。コンマ07の好Sを決め、〝打倒峰〟に燃える菅は勇み足となり、先頭争いはインの峰と6号艇の吉田を入れた3艇にもつれる展開となった。「2周目までは油断できなかった」と冷静な状況判断で1周2Mをターン。道中では猛追する峰をなんとか振り切り、そのまま歓喜のゴールを駆け抜けた。

 当地は2021年に全24場制覇を成し遂げた思い出の地。「こんな形になっちゃいましたけど(Fが出て)優勝できたので、からつがもっと好きになりました」。好相性水面と呼ぶにはふさわしいVとなった。

 「グランプリ2ndまで狙いたい、あと3カ月あるので賞金王になれたらいいですね」と早くも12月に控える大舞台に標準を合わせている。「あと何年できるか分からないし、僕も50歳ですから」と今後の現役生活については未知数。だが、直近1カ月で2度のGⅠ制覇と波に乗っており、まだまだ現役トップクラスで戦えることを証明した。今後も突っ走る濱野谷から目が離せない。(中野諒)

デビュー通算100Vを達成した濱野谷憲吾

 ◆濱野谷憲吾(はまのや・けんご)1973年11月8日生まれ。東京都出身。選手養成70期生、東京支部所属。同期には山下和彦、白水勝也、吉川昭男らがいる。1992年5月平和島でデビュー(2着)。92年5月平和島で初勝利。93年9月戸田で初優勝。GⅠは94年2月地区選手権(平和島)で初出場。97年9月周年記念(桐生)でGⅠ初優勝。SGは96年10月全日本選手権(福岡)で初出場。98年10月全日本選手権でSG初優勝。通算優勝は100回目。169センチ、57キロ。

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