【クローズアップ】丸野Vで復活ののろしを 【びわこ】

二度あることは三度ある。前回覇者の丸野一樹(31)=滋賀=は、今節3度目のイン戦をさっそうと逃げ切ると“防衛戦”への挑戦権をつかみとった。「3回メインレースに出走させてもらって、しっかり逃げられたのは財産になった」。地元で“大役”の務めを果たしたことに表情もほころぶ。その好調を支えた機力にも「出ていくことはないけど、出足型で現時点では満足している」と納得の表情だ。
昨年末はどん底も味わった。大村グランプリでは、トライアル2ndに進出しながらも、初戦でまさかのF。今年は7月のオーシャンカップまでの4大会SG除外、さらにF休み明けからは3カ月はG1、G2の出場も許されないという悔やんでも悔やみ切れない結果となった。
「内枠が引けて良かった」と抽選で手にした枠番は2号艇。「決勝はプレッシャーから解放された」と精神面でも余裕を持って臨む。「地元のファンの皆さんのために、いいターンができるようにしたい。勝算は気合です」。汚名返上には何よりの舞台。迎えたチャンスをものにして、復活ののろしを上げてみせる。