ボートレース

【福岡ボート・GⅠ周年記念】深谷知博 願いかなって山本マーク

 準優最初の10Rに4号艇で出走した深谷知博(35)=静岡=が、予選の順位を覆す粘りを見せて2着に入り、優出切符を手にした。

 激しく2着を争った相手は、予選順位では自分より上だった2号艇の今垣光太郎。レースも、2M手前までは今垣の方が優勢だったが、2Mの外マイが大正解で、2周HSで舟を伸ばすと、2周1Mで今垣を振り切った。「とりあえず優出できてうれしい」と胸をなで下ろした。

 福岡では8月のSGメモリアルに続く連続優出。「福岡は得意な印象はないけど、優出できているから相性はいいんでしょうね」と半信半疑ながらも好実績であるのは確か。加えて機力の裏付けも十分。「準優が一番いい足だった。ターンでしっかりグリップしていて、回った後も押してくれる」と出足、回り足を中心に好感触をつかんだ。「うまく合わせられればもっと良くなりそう」と楽しみがある足に仕上がった。

 現在、賞金ランクは12位と年末のグランプリに向けて好位置につける。「賞金の上積みを意識していたし、ここで当確が出せるくらいに頑張りたい」と意欲満々。昨年、優勝してグランプリ出場権を手にしたチャレンジカップは、今年はF休みのため出場できない。それだけにここでの優勝賞金1100万円はぜひとも欲しい。

 10Rを終えて「(優勝戦の)理想は山本選手が3号艇で、自分が4号艇ですね」と冗談交じりに話したが、その後の11、12Rの結果により、思惑通りの番組になった。超抜パワーを誇る山本が展開をつくれば、深谷に絶好の差し場が到来。ツキも味方に、最大限の賞金を稼ぐ。

グランプリに向けて賞金上積みに余念がない深谷知博

 

  • Twitter
  • Facebook
  • Hatena

関連ニュース

  • Twitter
  • Facebook
  • Hatena