【クローズアップ】長田頼宗 ここからリズムを上げる【福岡】4日目1、7Rに出走

さすがのさばきを見せた。3日目4Rで長田頼宗(37)=東京=は道中で苦しい位置に置かれたが、諦めずに前を追って3周1Mでついに3番手で先行する高山智至を逆転。白星奪取とはならなかったが、SGレーサーの存在感を見せつけた。
機力の分析も的確。「ペラで回転を抑え過ぎてレスポンスが重めだった。その分、2コース差しが入らなかった」。この判断が瞬時にできたからこそ、道中は差しではなく、全速戦を連発して逆転劇につなげた。「回り足自体はいいので、もっとしっかり合わせます」。調整に正解が出るのも時間の問題だ。
今期(昨年11月~)は初戦の浜名湖周年でこそ優出したものの、当地のダイヤモンドカップからリズムが下降。不振にあえいでいたが、それも今回が光が見えたとも。「調整が合わなくていい感覚で走れていなかったけど、今節は自分のターンができてしっかりはしれている。ここからリズムを上げていきたい」
昨年はクラシック、グラチャン、メモリアル、GPシリーズとSGは4大会に出場したが、今年のSG戦線はここまでまだ出場権獲得に至っていない。自身のSGVはもう8年前とあって、今年は新たな1ページを記したいところ。「大きいところを狙うにも、1走1走頑張ってまずは出場権を取りに行きたい」。崩していたリズムを取り戻して、自らの止まった時計の針を進めてみせる。(森 大輔)