【クローズアップ】是沢孝宏 ようやく〝地の利〟を得た【福岡】準優11R3号艇
長いトンネルを抜けた。是沢孝宏(37)=滋賀=は4日目まで7戦して3着6回ともどかしいレースが続いていたが、5日目前半4Rでようやく初白星。「やっと3着のカベを越えられた」。後半10Rも道中で追い上げて2着と一気にリズムを上向かせた。
機力も成績通りに上昇カーブを描く。「行き足がすごく良くなった。伸びもいいし、回り足も自分好みになった」。ペラ調整に試行錯誤してきたが、勝負どころに来て一気にトップレベルに到達。「やっとAランクの感じになった」。戦闘態勢は完璧に整った。
来月の初めにも登場予定で、昨年の12月から当地は今節を含めて3カ月連続で参戦。「年末のレースからずっとペラ調整をやってきて、時間がかかりすぎたけどようやく正解が出た。来月のメドも立ったし、このアドバンテージを生かしたい」
福岡での経験値が増えたのは、何も調整面だけではない。水面に対する〝耐性〟も大幅に良化している。「福岡は久しぶりに走ると恐怖心が出るけど、短期間でいっぱい走れたことでその恐怖心が消えた。自分のターンができだしています」。同じくうねりが出るびわこ育ち。地の利を得たのなら水を得た魚だ。「ここから勝負に出ますよ」。威力を増したスピードターンで、大きな〝結果〟を出しに行く。(森 大輔)