ボートレース

【児島ボート・SGオーシャンC】羽野直也 特別インタビュー「最高の夏にできそうな予感」18日開幕

 今年のSGロードの第4弾、「第28回オーシャンカップ」が7月18日~23日、岡山県倉敷市のボートレース児島で争われる。過去1年間の記念戦線でV争いを演じた実力者52人が参戦し、優勝賞金3400万円を目指して火花を散らす。その一戦に、いっそうの意欲を持って臨むのが、平成生まれ初の記念ウイナーの肩書を持つ羽野直也だ。「夏が好き」と話すように、厳しい暑さも気分よく味わいながら戦う6日間。過去の児島の戦いを丹念に振り返りながら、意気込みを語ってくれた。

■プロフィル
羽野直也(はの・なおや)
 1995年3月29日生まれの28歳。福岡県飯塚市出身。嘉穂東高卒業。2014年5月にデビューの114期。登録番号4831。16年7月、芦屋(福岡県)で初Vを挙げると、翌17年10月に大村(長崎県)でGI初V。平成生まれ初のGI覇者になり、同年の最優秀新人にも選ばれた。22年はボートレース界最高峰の一戦であるSGグランプリに初出場。SGは過去30大会に出場し、今年3月の平和島(東京)のクラシックなど優勝戦進出は2回でVはまだない。167㎝、55㎏、AB型。

■インタビュー
―ボートレース界に夏を告げるオーシャンカップ。4回目の出場です。

 「寒いのが嫌いでサーフィンもする。夏って僕の好きな季節なんです。いいテンションで臨めるので、ぜひ頑張りたいですね」

―エンジンの調整面でも好きな季節ですか?

 「実は、成績を見ると明らかに冬場の方がいい(初のA1昇格が2017年後期=成績集計審査期間は冬場の16年11月~17年4月。自己最高勝率は23年後期=審査期間は同じく冬場の22年11月~23年4月)。回転の上がりにくい気候(高温や多湿)の調整って得意ではないのですが、年を追うごとにそれも改善してきている。今年はさらにその点を克服できるようにと思っています」

―児島の攻略法についてはいかがですか。

 「児島の出走数が少ないこともあって、明確なイメージはあまり湧きません。ただ、同じ瀬戸内で、オーシャンカップの前のSG(6月、グランドチャンピオン)で走った徳山の印象はいいので、そのイメージを持って児島に行こうかなとは思っています」

―初めて児島を走ったのは2015年の1月。9走で3着5本、4着4本という成績でした。

 「デビューして1年目ですから全部6コース。それで(5、6着ゼロの)この成績はすごいですよね。しかも大体、1周1Mを回って最初から3番手にいたわけではなくて、道中で順位を上げての3着でした。その時の児島での走りが(接戦で的確な)今の自分にもつながっているかもしれません」

―昨年はグランプリ(年間の賞金上位18人だけで争われる)に初出場。2年連続を目指す今年のここまでをどう振り返りますか?

 「年の初めはいいリズムだったんですけど、3月に地元の芦屋のGIでフライングを切ってしまった。しっかりと『壁』が目の前に現れたな、という感じです。それで芦屋のオールスター(5月)の出場権を棒に振ったのが大ダメージでした。でもこれを乗り越えられたら、また成長できると思う。頑張っていきたいです」

―そのフライングの罰則で、年内はほぼGIやGⅡを走れない。

 「なので今年の自分は、(賞金額上積みの場所としての)メインはSG。今まで以上にSGで頑張りたい一年です」

―このオーシャンカップもその一つ。

 「地元福岡のメモリアル(8月)にも選ばれて、夏のSGには両方出られるようになりました。夏場の調整力も少しずつ上向いて、今年は今までよりいい夏にできそうな気がする。いいリズムをつくりながら頑張りたいです」

■オーシャンカップとは
 1996年、「海の日」が国民の祝日に制定されたことを記念して創設されたSG。過去1年間(開催前年5月~開催年4月末)のGI・GII(SGは対象外)の優勝戦の着順による合計ポイント上位者が出場する。級別は不問で開催時にB2級でも出場が可能。優勝賞金は3400万円。児島では初開催。

  • Twitter
  • Facebook
  • Hatena

関連ニュース

  • Twitter
  • Facebook
  • Hatena