ボートレース

【福岡ボート・一般】古賀繁輝 同期の頑張りが原動力

オール3連対で準優1号艇を手にした古賀繁輝

 長いトンネルから最後に脱出した。3日目まで未勝利だった古賀繁輝(37)=佐賀=が予選最終走の4日目10R、4コースから差し抜けて今節初1着を奪取。「やっと勝てた。ホッとしました」。初日からオール3連対ながら、2回あった絶好枠でも敗れて、もどかしいばかりだったが、予選ラストにようやく笑みを見せた。

 予選は1勝にとどまったが機力には手応え十分。「前節から仕様を変えた」というペラ調整がうまくはまり、好素性の39号機の底力を完全に引き出している。「行き足や伸びは本当にいい」。予選ラストは出足がもうひとつだったが、「初日に換えたリングがバテている。ここを扱えば全部いい状態に戻る」と自信満々。足元に不安は一切ない。

 課題は現在のペラと自らの旋回のすり合わせだ。「ペラのベースを変えると、ターンの踏み込む位置が変わってくる。そこを詰め切れていない」。もちろん、予選の8走で感覚はつかみつつある。「どこでどのタイミングで握ればいいかが分かってきた。準優や優勝戦までに完璧につかんでみせます」

 デビュー期にセンセーショナルな活躍を見せた希代の天才レーサーも、もう37歳。しかし、活躍する同期を目の当たりにして意識を新たにしている。「岡崎(恭裕)は上でやっているし、永田(啓二)も最近は猛練習してものすごい成績を挙げている。自分もまだまだ頑張らんといかんです」。巧みなペラ調整力に、洗練された旋回力は一般戦レベルではない。特別戦線への復帰を目指して、目の前のレースに全力投球する。(森 大輔)

  • Twitter
  • Facebook
  • Hatena

関連ニュース

  • Twitter
  • Facebook
  • Hatena