【クローズアップ】馬場貴也　年初からGP見据える　【若松】

　MVP男が逆襲を開始する。馬場貴也（38）＝滋賀＝は昨年、大いなる飛躍を遂げた。G2 2優出1V、G1 10優出2Vに加えて10月のとこなめSGダービーではイン菊地孝平の懐に鋭い差しハンドルを入れて3つ目のSGタイトルを手にした。賞金ランク1位で臨んだ大村グランプリ（GP）ではトライアル2nd初戦の1枠で4着に敗れ、流れを逃したが、勝負駆けの3戦目は起死回生の差しで勝利をモノにして決定戦6枠で優出。決定戦はイン白井英治には及ばず悲願のVを勝ち取ることができなかったが、己の力を十分に示す準Vだった。

　「昨年は1年間を通して活躍できたし、自分としてステップアップできた1年でした」と充実した表情を見せるが「ただ、大事な1枠で負けてしまうことが多かった。そこが課題ですね」と今年は真の勝負強さを追い求める1年となる。

　手にしたモーターはSランク評価の38号機。初日前半は3着、後半はまくり艇の引き波にはまってしまい「1Mはあの展開では厳しかった。それに2周2Mで失敗して」5着。「ストレートは悪くないけど、自分の好きな乗り心地ではなかった」とペラ調整に専念。

　「目標は変わらない」というGP制覇へ年初から加速するためにも「結果を残したい」。ドリームを制しV戦まで駆け抜ける。