【福岡ボート・一般】大串重幸 鉄は熱いうちに打て

胸のすくような勝ち方だった。大串重幸(38)=長崎=は2日目後半の8R、3コースからうねりをものともしないツケマイで今節初勝利。「久しぶりにいい勝ち方できた。テンションが上がります」。2日目は今期(11月~来年4月)の初めでもあり、最高の形で新期をスタートした。
機力にも手応えは十分。相棒はSGメモリアルやGⅠ70周年でも実績を残した37号機で、「行き足や伸びはまあまあいいし、ターン回りの力強さも出た」と上位級のレベルに到達。温水パイプが付いてすぐの初日は首をひねっていたが、ペラ調整でしっかり底力を引き出している。
前期(5~10月)は勝率5.38でA2ボーダーの5.42に及ばず、A2復帰はお預けとなった。ただ、本人はむしろA2復帰への手応えを感じた半年間だったとも話す。「半年間で6着をたったの4本に抑えられた。道中の走りはうまくなった自信があるし、A級に戻れるという自信も持てた」
となればA級復帰へ必要なのは、1、2着を奪う攻撃力。初日の豪快なまくり勝ちは今期に懸ける決意の表れで、自己変革を促す意思表示なのだ。「前期は結局、2連対率も足りていなかった(A級には30%以上が必要だが27%にとどまった)ですからね。今期は意識して1着を狙った走りをしていきます」。まさに〝鉄は熱いうちに打て〟。燃え上がった向上心を前面に押し出して、今期をレーサー人生の分岐点にしてみせる。(森 大輔)