【クローズアップ】石丸平均0.05の速攻力 【若松】

予選のスリットはオールゼロ台。石丸海渡(29)=香川=が猛烈なS攻勢を連発して、得点率13位で予選を突破した。5走平均で0.05の数字には「行き過ぎ」とは自覚するが、「勘とは大体合っているし、いいダッシュ乗りで行けている」。予選最終走も3コースから02の踏み込みでまくって攻めた。差されはしたが2着にとどまり、ノルマをクリアした。
好素性62号機のパワーが快走を後押し。「序盤よりも行き足が良くなって、Sがしやすい」。回り足系統は「行き足ほどではない」と過信はしないが、「乗りやすい」と不足はない状態。上々のバランスに整った。
6月には30歳で、ヤングダービーも昨年で卒業。「20代も終わるし、勝負の年だと思っている」。2月には鳴門地区選、3月には三国周年と記念戦も次々に待つ。「また記念に呼んでもらえるように頑張っていきたい」。今節のこの内容で優出なら、全国への印象度がアップするのは確実。2年前のG1初優出(三国周年5着)以来、はね返され続けているベスト6の壁を、ここで打ち破る。