ボートレース

【徳山ボート・GⅠ周年記念】菊地孝平が15度目のGⅠ制覇

徳山クラウン争奪戦を制しメダル入りの表彰盾を手に笑顔の菊地孝平

 徳山ボートのGⅠ開設70周年記念「徳山クラウン争奪戦」は7日、最終12Rで優勝戦が行われ、1号艇の菊地孝平(45)=静岡=が逃げて勝利。今年4度目、GⅠでは22年からつ周年記念以来の15度目の優勝を果たした。2着には5号艇の丸野一樹、3着には4号艇の吉田俊彦が入って3連単は4140円の決着だった。6日間の総売上額は66億2403万100円で目標の65億円をクリアし、徳山周年史上最高売上額も更新。「時代を塗り替えろ!」との大会キャッチフレーズ通りに盛況のうちに幕を閉じた。

優勝トロフィーを手に満面の笑みを浮かべる菊地孝平

■ヒーロー
 菊地が最後もS巧者ぶりを遺憾なく発揮した。雨風が吹き荒れた準優の荒天とは打って変わって、優勝戦は晴天。それでも「風がコロコロ変わって内には厳しいし、胃が痛かった」とインから最善のSを放つには難しい条件。そんな中でも「展示でもFをしたので、(優勝戦は)自分を信じて行った」と本番はコンマ04のトップタイミングは見事というよりない。そのまま1Mは誰も寄せつけないターンを披露。あとは「水面が高くて乗りにくかったので、丁寧に丁寧に」と抜かりなく周回を重ね、歓喜のVゴールを駆け抜けた。

 「前検で乗ったときからいいと思った」という相棒は序盤から一貫して抜群の手応え。Vは最低ノルマだと自らを追い込み、予選は危なげない取り口を披露。当大会は2年連続で予選2位ともどかしい結果が続いていたが、その流れにも終止符を打ち、堂々のシリーズリーダー。最後まで王道のレールを外すことなく歩み続けた。

 これで賞金ランクは19位に浮上したが「もちろんグランプリ(賞金上位18人が出場)もあるけど、目の前の一走一走を全力で頑張るのがモットー」と努めて冷静沈着。8年連続のGP出場へ、艇界屈指のS野郎は結果を急がず、着実に歩みを進める。(古賀正史)

水上パレードでファンの声援に応える菊地孝平
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