【若松ボート(ナイター)GⅠ周年記念】深谷知博 年末にらみ猛スパート
予選で6戦4勝を挙げてトップ通過を果たした深谷知博(35)=静岡=が、準優12Rもインから堂々と押し切り、優勝戦のポールポジションをゲットした。
成績通りに仕上がりもいい。「起こしからスリット付近がいいし、その後の伸びもいい。足は全体的にいいですよ」。あえて課題を挙げるなら「ターンのスムーズさがもう少し欲しいのと、ピット離れを意識して調整したい」。決して完璧ではないが、順当に1号艇で優出できたことは間違いなく有利な材料だ。
現在の賞金ランクは13位とグランプリ出場が有望。ただ、昨年、劇的な優勝を遂げた月末のチャレンジカップは今年はF休みで不出場。グランプリのトライアル初戦の枠番がどうなるかは、この優勝戦と次節のとこなめのGⅠダイヤモンドカップに全てが懸かっている。
ここで1100万円を上積みできれば、ポジションは間違いなくアップし、トライアルの勝機も広がる。湯川浩司のピット離れには要警戒でも、せっかくの1号艇なら敢然と主張。準優同様に逃げ切って、最大限の賞金額を手にする。(中野諒)