ボートレース

【クローズアップ】楠原正剛 闘志に再点火【福岡】2日目3、10Rに出走

 次につながる敗戦だった。楠原正剛(36)=福岡=は、初戦となった初日6Rで絶好枠から敗れて2着。ただ、大阪の気鋭上田龍星とのデッドヒートは見もので、負けてなお強しの好ファイト。白星奪取はならずとも、2日目以降に期待の持てるスタートを切った。
 機力も決して悪くない。競り負けた上田には、「行き足や伸びで分が悪かった」とはいえ、「出足や回り足はいいと思う」と実戦足は良好。前検からは2㌔以上の減量にも成功してパワーはうなぎ上り。まだまだ上積みの余地を十分に残しているのも好材料だ。
 今期(昨年11月~)は現在勝率5.63とA級復帰へ好ペース。昨年は年初に負った肘のケガで本来のパフォーマンスを披露できていなかったが、ようやく調子を取り戻しつつある。「ケガは完全に治りました。ケガをしてすぐはレースがチグハグだったけど、今は自分のターンができている」
 弟・翔太の活躍も原動力になっている。「翔太(現在勝率6.47)がA1になろうとしているので、自分も負けていられない。自分ももう一度上を目指したい」。一度はくすぶりかけていた闘志に再び灯がともったのは何よりの好材料。地区スターも務めた愛する地元で、さらにその闘志を燃え上がらせる。(森 大輔)
 

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