ボートレース

【福岡ボート・一般】加倉侑征 出世街道を突き進む

良機28号機を手にした加倉侑征

 最高の形で今期(11月~)の初戦を迎えた。加倉侑征(26)=福岡=は、前期(5~10月)に勝率5.48をマークして自身初のA級昇格に成功。「時間はかかったけど、何とかここまで来られました」。当地のフレッシュルーキー時代は大けがもあり苦しんだが、ようやく地道な努力が実を結びつつある。


 3年務めた当地のフレッシュルーキー時代は、目標としていたA級昇格に初優勝は果たせずじまい。同時期にフレッシュルーキーを務めた同期の竹下大樹、後輩の篠原飛翔はA1級にまで到達。仲間の活躍を喜びつつも、じくじたる思いを抱えていたのもまた事実だ。「最後の一年間はケガでレースをしていないけど、正直言って悔しかったですね。あいつらに少しでも追い付きたかった」


 A級に昇格できた要因は大敗の減少。前々期に16本もあった6着が前期は9本と激減している。「自分の乗れる範囲でのペラ調整が分かるようになって攻めるレースが増えたし、無事故で過ごせたことで事故率を気にせず落ち着いてレースができるようになりましたね」。原動力は機力と気力。二つの〝きりょく〟が合わさって大きな変化がもたらされている。


 今期はこの勢いに乗って遅れていた出世街道を突っ走るつもり。その思いに応えるように力強い相棒を得ている。「思ったように動いているし、エンジンはいい。合えばもっと出そう」。タッグを組む28号機は低調機シリーズの今節では飛びきりの良機。「A1を狙う」ためにも、愛する地元で開幕ダッシュを決めてみせる。(森 大輔)
 

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