ボートレース

【びわこボート・ヴィーナスS】特別インタビュー 高憧四季「7点キープへ」 池田紫乃「九州代表として」

唯一のA1として今大会に臨む高憧四季

 ボートレースびわこ(滋賀県大津市)の「びわこヴィーナス!第4回酒処京都新京極スタンド杯」が15日、幕を開ける。ヴィーナスシリーズの第16戦。GⅡレディースチャレンジカップと日程が重なる(その前検日が今節の最終日)こともあり、A級は9人だけという激戦のメンバー構成。そのA級勢のうち、唯一のA1級が高憧四季(24)=大阪。今年は初VやA1昇格など実績を積んだ急成長株に、びわこの一戦への意気込みを語ってもらった。また、数少ないA級の一角で、2人しかいない九州勢の一人でもある池田紫乃(48)=長崎=にも話を聞いた。

新京極スタンドのTシャツを着る高憧四季

■高憧四季インタビュー
 ―唯一のA1としての参戦です。

 「A1が自分一人だけというメンバー構成で走るのは初めてですけど、気負いやプレッシャーはありません。私とは違ってもっとすごいA1の選手だったら、この状況に思うところもあるのかもしれないけど、私はまだ若手で、今期(7~12月)初めてA1になっただけ。いつも通りの気持ちで臨むだけです。それに、レースになってしまえば、級別はそんなに関係ないと思っていますから」

 ―びわこはご自身にとって地元地区の水面。水面特性を踏まえた攻略法はありますか。

 「びわこの水面といえばやっぱり、うねりというのが一番の印象。うねりがあると、まくるのは難しいです。だから伸び型にはしないで、ほかの特徴がつく調整で対応するようにしています」

 ―びわこは初優出(2021年2月、5着)の水面でもあります。

 「優出したことは覚えています。ただ、優出までの勝ち上がりの道中はあまり覚えていないんです。毎日、目の前のレースに集中するだけでしたから・・・。優勝戦も、初めてだったので優勝を狙ってどうするとか、何も考えることができなかった。走るのに精いっぱいでした」

デビュー初優出はこの大会の第1回大会だった高憧四季

 ―初々しいエピソードですね。ただ、それからわずか2年後の今年3月に初優勝。

 「1号艇でもなかったし、優勝は“まさか”という感じでした(2コースから差し切り勝ち)。普段通りに走れての優勝だったので、流れが良かったんだと思います」

 ―その後、初夏からは休みを強いられるなど、順調ではない面もありました。

 「初優勝もできたけど、いろいろと山あり谷ありの一年。でも私にとっては良かったと思っています。全部がうまくいく人なんかいないと思うし、先輩や思わぬ人からたくさんのメッセージをいただきました。そのおかげで、(8月の復帰後は)また新しい気持ちで一からスタートすることができたと思います」

 ―今後の目標を聞かせてください。

 「明確な目標というよりは、大きなレースに出ても通用するような選手になりたい、というのが私が思っていることです。今回(来年1月からの適用勝率)は初の勝率7点台(ただし、最低出走回数に満たないため、B1級に降格)。この勝率を安定してキープできるようになりたい。今回のびわこも、自分が成長する一つの機会にしたいです」

 ◆高憧四季(たかはた・しき)1999年11月10日生まれ。大阪府大阪市出身。大阪学芸高卒業。登録番号5088。高校時代はサッカー部で活躍。全国ベスト8の実績もあり、スポーツ推薦で養成所に合格。2019年5月に住之江(大阪府)でデビューの124期。21年2月、びわこ(滋賀県)で初優出(5着)。同年12月には福岡のGⅢクイーンズクライマックスシリーズで優出(6着)。23年3月、9回目の優出だった下関(山口県)で初Vを飾った。23年後期(7~12月)は初のA1昇格。24年前期(来年1~6月)適用勝率は規定出走回数不足ながら7.16の自己ベスト。157センチ、46キロ、B型。


 

■池田紫乃インタビュー
 ―昨年10月以来、約1年ぶりのびわこです。

 「うねりが気になる水面ですね。ただ、(びわこより走る機会の多い)福岡とはちょっと違ったうねりなので、その点は気を付けないといけないですね」

 ―一時、同じ長崎支部所属だった香川素子選手の地元水面ですね。

 「びわこのあっせんが決まれば、香川さんと一緒においしいご飯を食べに行ったり、香川さん宅に遊びに行ったりすることもあります。水面だけでなく水面以外でも楽しみがあるのが私にとってのびわこですね」

 ―近況はいかがですか。

 「最近はうまく調整を合わせることができていないです。ただ、他のレース場と比べてもびわこの調整のイメージは悪くない。直前に走った芦屋の方が難しい印象です。びわこのうねりは怖いけど、調整を合わせられれば、何とかなります。九州の選手が2人だけで寂しいけど、九州代表として頑張ります」

「九州代表として頑張る」と意気込む池田紫乃

 ◆池田紫乃(いけだ・しの)1975年11月7日生まれ、長崎県出身。登録番号3871。96年11月に大村(長崎県)でデビューの79期。2011年7月に鳴門(徳島県)で初優勝。A1級の経験もあり、GⅠはレディースチャンピオンのほか、九州地区選にも出場歴がある。通算56優出3V。153センチ、44キロ、AB型。

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