ボートレース

【クローズアップ】茅原が極寒味方に機力充実 【若松】

「冷え込んだおかげで瞬発力がきた」と寒さを歓迎する茅原悠紀
「冷え込んだおかげで瞬発力がきた」と寒さを歓迎する茅原悠紀

 危なげなく押し切ってみせた。準優10R、イン発進だった茅原悠紀(35)=岡山=が、中外勢にややのぞかれるスリット隊形をものともせず、完璧なターンで逃げ切り勝ち。優勝戦に2号艇で駒を進めた。

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 全国的に大寒波に見舞われたこの日、若松も例外ではなく、一日を通じて気温の発表は0度のまま。対応に苦慮する選手も少なくなかった中、「4日目のままで臨んだ」とあえてステイ。「それまで伸び寄りだったのが、冷え込んだおかげで瞬発力がきた。伸びも落ちていない。バッチリと想定通りに仕上がった」。扱わなかったのも全ては計算ずく。登山が趣味の一つの自然派は、気候に対する感覚も実に鋭敏だった。

 昨年はチャレンジカップにF休みが重なったのが痛く、あと少しのところでグランプリ返り咲きを逃した。F休みはグランプリシリーズにも重なり、実に10年ぶりに年末決戦を走らずに一年を終えることになった。

 逆襲を期す新年、年頭から賞金の上積みが図れれば、今後への展望が大きく開けるだけに、優勝戦へも貪欲な姿勢。「前検から優出できそうな手応えだったし、優勝のチャンスがある足。取れるものは全部取りたいですね」。G2以上の優勝10回のうち、1枠以外のVは5回と実に半数を占める。その決定力をここでも披露する。

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