ボートレース

【福岡ボート・一般】片橋幸貴 千里の道も一歩から

今節初白星を挙げた片橋幸貴

 オープニングで決めた。2日目1Rで絶好枠に配された片橋幸貴(35)=滋賀=は三川昂暁とのデッドヒートを制して今節初白星。「危なかった」とすんなり逃げ切れなかったことは反省点だが、今節はもちろん今期(11月~)も初白星とあって気持ちよく予選を折り返した。
 機力も決して悪くない。強調できるまでの部分はないという前置きはあるが、「どの足も悪くないし、強いて挙げるなら操作性はいい」と生命線の回り足は十分のレベル。自らの売りである旋回力を生かせる足になっているのは大きなプラス材料だ。
 前期(5~10月)はA1残留に失敗した上に、期末の住之江ではF2になってしまい最後はまさに泣きっ面に蜂という状態で終わった。「今までA1になっても2期連続でキープできたことが一度もない。F2も多いし、なんて安定感のない選手なんでしょうね」
 ただ、ヤングダービーでの優出歴があるように、能力の高さは折り紙付き。自らの性質を織り込んだ上で次に備えている。「一発屋でいいから、いつかどこかでタイトルを取りたい。そのチャンスをものにできるように旋回を磨くつもり。A1を目指して地道にしっかり走ります」。千里の道も一歩から。いつかやってくるチャンスに備えて、目の前の一般戦から全力投球する。(森 大輔)
 

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