【クローズアップ】渡辺浩司 弟子に負けていられない【福岡】4日目11Rに出走
的確にポイントを加算した。3日目は6Rから安定板が付く荒れ水面となったが、渡辺浩司(39)=福岡=は堅実にさばいて大敗を回避しつつ上位着を奪うという難しいミッションをクリア。得点率5位という準優1枠を狙える好位置で予選ラストに突入した。
機力も上々。後半10Rは安定板が装着されたことで、「2日目ほどの行き足や伸びがなかった」というが安定板はあくまでも暫定処置。前半の時間帯でなら、「変わらず良かった。福岡でいい時の感じに近づいている」と満点の評価まであと一歩。勝負どころに向け着々と準備は進んでいる。
前回の新春開運特選ではまさかの予選落ち。機力不足に苦しんだとはいえ、当地の一般戦においてFや転覆等の事故が絡まずに〝普通に走って〟予選落ちするのは、14年11月の一般戦以来28節ぶりの〝珍事〟だった。「情けない。相性のいい福岡で予選落ちしたのは記憶にないぐらい。今回は絶対にやり返すつもり」
その新春開運特選ではまな弟子の篠原飛翔が優出したことも、さらに闘志に火を付ける材料だ。「これまた情けない。弟子に負けていられない」。優出した弟子を上回る成績となれば優勝あるのみ。そのためにも予選ラストに再び巡ってきた絶好枠を生かして、予選を上位で通過してみせる。(森 大輔)