ボートレース

【クローズアップ】前川守嗣 〝あと一歩〟を乗り越える【福岡】5日目準優12R6号艇

 悔いの残る敗戦だった。前川守嗣(40)=福岡=は絶好枠で迎えた4日目8Rで人気に応えきれずに敗戦。「完全なターンミス。情けない。気持ちよく準優に乗りたかった」。道中の猛烈な追い上げで4着を確保して何とか第一関門は突破したが、白星を奪えなかったことを猛省した。
 機力もあと一歩。エース46号機を手にしているが、初日に新ペラ交換となりポテンシャルを発揮できていない。「出足や回り足が良くて、行き足もいい。でも物足りない」。実戦足は上々だが、他を圧倒するパワーにまで到達できていないことに納得がいかない。
 ただ、新ペラ特有の特徴に手間取っているだけで、〝一変〟の余地は感じ取っている。「新ペラは柔らかいので、伸び型に叩いても形が戻ってしまう。焼きを入れて硬くできれば化けそうな気配はある」。超抜パワー復活まであと一歩。大波乱を演じる導火線は引かれつつある。
 もはや自らのライフワークとも言える7月のボートレース甲子園(尼崎)に、今年は一つの誓いを立てている。「A1として出たい」。そのためにと減量もして今期(昨年11月~)に臨み、現在勝率は5.87とA1まであと一歩のところまで来ている。「今節も今期も何とかしたい」。人事を尽くし、全ての〝あと一歩〟を乗り越えて天命を待つ。(森 大輔)

  • Twitter
  • Facebook
  • Hatena

関連ニュース

  • Twitter
  • Facebook
  • Hatena