【福岡ボート・一般】篠原晟弥 今期は絶対にやり返す
さすがの走りを見せた。3日目はうねりを呼ぶ北風が吹き水面は荒れ気味だったが、篠原晟弥(23)=福岡=は前半3Rで2コースから差し切り勝ちを収めると後半10Rは6コースから全速戦の連発で2着を奪取。当地のフレッシュルーキーが、走り慣れたホームのアドバンテージをまざまざと見せつけた。
機力もここに来て急上昇。3日目は寒波到来で気温が急激に低下したが、「冷えて伸び型の調整がハマった。伸びは抜群になったし、出足や回り足もいい」と天候を味方に付けてトップレベルに到達。3日目後半に対戦した太田和美からの、「足でやられるのは篠原君だけ」というコメントが篠原の機力のすごさを物語っている。
前期(5~10月)は不振にあえいで、勝率は5.11とA2級から陥落。A1に昇格して1年でフレッシュルーキーを卒業という目標は露と消えた。「A1昇格どころかB級に落ちて正反対の結果になって、ただただ情けない。今期は絶対にやり返します」
その強い気持ちが今節のレースぶりに表れているのは言うまでもない。期待と信頼を取り戻すためにも、これ以上停滞するつもりはない。「とにかく優勝したいし、地元でデビュー初Vを決めたい。エンジンはいいので、今節は狙っていきます」。機力に気力までみなぎる今節は今後への試金石。デビュー初Vを狙って、篠崎仁志や太田和美らSGウイナー相手に挑戦状をたたきつける。(森 大輔)