【芦屋ボート(モーニング)レディースVSルーキーズ】砂長知輝が悲願のデビュー初V

芦屋ボートの「第10回レディースVSルーキーズバトル」は2日、最終12Rで優勝戦を行い、2号艇の砂長知輝(23)=埼玉=が2コース差しを決めて快勝。通算4度目の優出で悲願のデビュー初Vを決めた。1号艇で人気を背負った鎌倉涼は猛追したが及ばす2着。3着には西橋奈未が入ったが、4、5着には白組の中亮太、三村岳人が粘り、団体戦の12ポイントを獲得。40ポイント対29ポイントで団体戦も白組のルーキーズが勝利を収めた。
■ヒーロー
歓喜のゴールを駆け抜けた。砂長は準優終了後から、「得意」と自信を持っていた2コースから差し切り勝ちに成功。Sで立ち遅れて4カドの三村岳人にまくられる最悪の隊形だったが、「レースは見えていた」とインの鎌倉涼が飛びつく展開を見据えた冷静なハンドルワークで大乱戦に終止符を打った。
優勝の裏には自らの意識改革があった。正月戦で同県の桐生順平から受けた“欲を持て”という言葉に感銘。「自分の何かが変わった。勝ちたい気持ちが強くなった」。序盤から機力はトップ級だったが、「回っての押しは優勝戦が一番良かった。これがあったから勝てた」と現状に満足することなくさらに“上”を求めたことで手にした最後の“一押し”。SGウイナーにたきつけられた飽くなき向上心がVを呼び込んだ。
後輩の突き上げも原動力になっている。昨年末に3期も下の飛田江己がデビュー初Vを果たしたことも自らを変えた。「先を越されて悔しかった。次は絶対に自分がやると心に決めた」。先輩も後輩も強豪ひしめく埼玉支部の環境が、砂長の大きな成長を促しているのは間違いない。
次節には江戸川の地区選でG1デビューの予定。「出るからにはチャンスがある。A1にもなりたいし、今節の経験を生かして頑張ります」。埼玉に生まれた次世代のスター候補が、さらなるステップアップを目指す。 (森 大輔)
団体戦も白組完勝
団体戦は初日からルーキーズが終始リードして、5日目終了時点では25ポイント対15ポイントと大差をつけていたが、最終日にレディースが反転攻勢を仕掛けて11Rの選抜A戦の終了時点では29ポイント対28ポイントとルーキーズを逆転。優勝戦で雌雄を決するという大激戦の展開となった。優勝戦も16点対15点という1点差での決着で、3周2Mまでもつれ込んだ三村岳人と中田夕貴の5着争いが明暗を分けた。選手を代表して優勝旗を手にした地元の竹下大樹は「予選を突破もしていない自分がここに立つのは恥ずかしい」と自身のふがいなさを嘆いたが、「みんなのおかげ。(団体優勝の賞金の)10万円は楽しく使わせてもらいます」と最後は笑顔。個人戦は10大会中、男子が9V。団体戦はルーキーズが5勝となり、再びイーブンに戻した。