ボートレース

【福岡ボート・GⅢ企業杯】坂元浩仁 今節をレーサー人生の転機に

早くも伸びには手応え十分の坂元浩仁

 捲土(けんど)重来を期してやってきた。坂元浩仁(37)=愛知=は6月以来、今年2回目の参戦。ただ前回は熱発で2日目に途中帰郷してしまったとあって、「迷惑をかけてしまったので、今回はしっかり走って結果を残したい」と借りを返すつもりでやる気に満ちあふれている。

 前向きな気持ちが抽選運にもつながったのか、前検気配も上々。手にした75号機は前節までエース格ながらギアケース交換で先行きが危ぶまれていたが、心配は杞憂(きゆう)に終わった。「問題なさそう。エース機ではなくなっているかもしれないけど、絶対にいいエンジンだと思う」。既に伸びには手応え十分で、さらなる上積みも見込めるとあって不安は一切ない。

 現在7期連続でA1を務めているが、勝率は常に6.50前後。特別戦線へのステップアップを果たすには、何かを変えないといけない。「優出は多いけど優勝が少ないし、勝率も安定はしているけど突き抜けられない。今期(11月~)は全ての節で優勝戦に1号艇で乗るぐらいのつもりで行きたい」

 潜在能力の高さは折り紙付きで、SGの常連でも不思議はないほどの実力の持ち主。だからこそ、くすぶる現状を打破するためにも大仕事をやるつもりだ。「今節は羽野(直也)君をやっつけたい。ボート界トップクラスの彼を倒して自信を付けたい」。いまやグランプリ常連と化した羽野を倒せば、間違いなく箔は付く。レーサー人生の転機にするためにも、スターを相手に全力で勝負を挑む。(森 大輔)
 

  • Twitter
  • Facebook
  • Hatena

関連ニュース

  • Twitter
  • Facebook
  • Hatena