ボートレース

【福岡ボート・GⅢ企業杯】安東幸治 自信をもたらした6点勝率

初日白星発進で機力も軽快な安東幸治

 幸先よく滑り出した。初日8Rで安東幸治(42)=福岡=は、インからコンマ11のトップSを繰り出して外の攻めをシャットアウト。「いきなり1号艇で緊張したけど、逃げられてよかった」。予選で一度しか巡ってこない絶好枠できっちり10ポイントを稼ぎ、これ以上ない形でスタートを切った。

 機力もイマイチだった前検とは見違える足に様変わり。「ペラは大幅に叩き変えました。やっぱり福岡で出る形があるので」。効果はてきめんで、当地で活躍するには必要不可欠の行き足のパワーアップに成功。出足や回り足にも手応えは十分で、序盤で戦える態勢を整えた意味は計り知れなく大きい。

 前期(昨年5~10月)は勝率6.07をマークして4期連続でA級をキープ。ただA級をキープしたことよりも、デビュー後初めて勝率を6点台に乗せたことに意味を見いだしている。「素直にうれしいし、自分に自信を持てましたね。それに今まではA1になりたいと思っても漠然としていたけど、これであと勝率を0.10~20積み上げればいいと思えば、何をやればいいかも明確になりました」

 具体的に言えば、前期の成績で31回あった5、6着の本数を半数に減らすこと。これをやり切れば悲願のA1が見えてくる。「もう42歳になったけど、ターンもペラ調整も、まだまだ向上させたい。この気持ちがなくなったら落ちる一方なので」。まさに四十にして惑わず。不惑を越えて進化する安東が、強豪がそろうGⅢでも培った力を見せつける。(森 大輔)
 

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