【クローズアップ】篠原晟弥 ようやく得た〝地の利〟【福岡】3日目3、12Rに出走
豪快に決めた。2日目3Rで篠原晟弥(22)=福岡=は3コースからまくって今節初勝利。当地は3コースのまくり勝ちが代名詞とも言えるが、当地のフレッシュルーキーが〝福岡らしい〟勝ち方でフレッシュルーキーたる由縁を見せつけた。
機力も完調ムード。前節に上田龍星が節一パワーを誇った61号機は今節も健在で、前検から行き足や伸びにはかなりの手応えを得ていたが、「外周りを扱って乗り心地も良くなった」とさらなるパワーアップに成功。「節一と言ってもいいぐらい」。2日目にして早くも戦闘態勢は整えた。
しかも、あまりの感触の良さにここまでまだペラはノーハンマー。ゲージを刷って上田のペラの仕様を完全に習得しており、このペラを今後の武器にするつもりだ。「S速攻が持ち味なんで、自分のレーススタイルに合う。使いこなして自分の武器にしたい」
フレッシュルーキーとしての初戦だった前節は予選敗退。とはいえ、年末の歳末特選から立て続けに参戦したことで〝地の利〟を得ようとしている。「今まで地元なのにそこまで走っていなかったので、たくさん走って水面に慣れたのは大きい。走り方が分かってきた」。2日目の勝ち方こそ地の利を得た証明。当地をドル箱水面にして、年末にはA1になってフレッシュルーキー卒業という大目標へ突き進む。(森 大輔)