【芦屋ボート・GⅠ周年記念】豊田健士郎 「実力以上」 大ファインプレーを謙遜
ファインプレーだ。初日10R、2コースだった豊田健士郎は、4カドからトップSで飛び出した峰竜太にまくり差す余地を与えなかったばかりか、イン秦英悟に対しては差しを届かせて1着。
「実力以上のものが出せました。想定していた展開でもあったので、うまく差せた」
本人はご謙遜だったが、胸を張ってもいい絶妙の運び。5着にとどまった前半の分を一気に挽回し、予選突破の可能性を広げた。
ただ機力にはまだ半信半疑。「体感は決して良くないんですが、それでも差せている。意外にいいのかもしれないが…」。前節に転覆のエンジンというのも確信をためらう理由。「影響は絶対にある。時間を見ながら点検したい」。予選の早いうちに、できる限りの仕事を施す構えだ。
今年5Vでクラシック出場のボーダー上。「最近はリズムも悪くて優勝の上積みができていないけど、それも含めて自分の実力。目の前の一戦一戦に集中したい」。今節Vなら一発回答。Vに届かなくても、年間勝率を引き上げることで出場切符が近づく。一つでも上の着順を目指して全力疾走を続ける。