【クローズアップ】渡辺英児 ドル箱水面復活【福岡】5日目準優11R1号艇
意地は見せた。渡辺英児(53)=静岡=は首位通過へあと一歩まで迫ったが、4日目後半11Rで4着に敗れて結局2位で予選をフィニッシュ。とはいえ、首位を走る山田康二との直接対決だった前半5Rは、2コースまくりでインの山田康を沈める豪腕ぶりで山田康を大きく慌てさせた。
機力も相変わらずの超抜モード。4日目は午前中に降った雨の影響で湿気があり、「合わせきれなくてイマイチだった」というが、それでも出足や行き足は他の追随を許さない。「天候が回復すれば問題ない」。強力71号機に良艇137番の抜群セットの威力は絶大だ。
今期(昨年11月~)に懸ける思いも強い。現在、3期連続でA2級に甘んじているだけに、何としても今期でA1に復帰する腹づもりだ。「やっぱりA1でいたい。A2だと1枠が巡る回数が少ないので、なかなか勝率も上がりにくい。今期はA1を狙えるペースなので、このまま一気に行きたい」
当地は3年3カ月ぶりの参戦となったが、18年のGⅠマスターズチャンピオンVを見ても分かるように〝超〟が付くドル箱水面。「福岡は得意だから少し走れば感覚は取り戻せた。名人戦を優勝してから、いい成績を残せていないので今節はいいところを見せたい」。ドル箱水面復活でA1も復活へ。そのマスターズC以来のVで〝名人〟健在をアピールする。(森 大輔)