ボートレース

【福岡ボート・一般】宮之原輝紀 入った急成長のスイッチ

現在4連続Vの宮之原輝紀

 破竹の勢いだ。宮之原輝紀(26)=東京=は、10月の宮島から平和島、芦屋、江戸川と現在4連続Vを決めていて〝超〟絶好調モード。一気に年間6Vにまで積み上げて、来年3月に地元関東エリアの戸田で開催されるクラシックの出場権をほぼ手中に収める離れ業を見せた。

 その要因は慣れ親しんだプロペラとの決別。新たなタイプに足を踏み出したことで違う世界が開けた。「今までデビューしてからペラには無頓着で一貫して出足型のペラを使っていたけど、その形はもうトレンドから外れていました。伸び型の形を使い出した多摩川周年から感触は良くて、その後に4連続Vができたんです」。

 118期の養成所時代に勝率8.12(在校1位)をマークした超逸材。元から旋回のセンスは抜けていたが、今までおざなりにしていたプロペラに本腰を入れたことで急成長のスイッチが入った。「今はすごく手応えがあります。今までSGやGⅠに出ても結果を残せなかったけど、今の自分なら楽しみがあるし、上の舞台で自分を試したい」。今の好調ぶりは決してフロックではない。

 前検もS特訓前から早くもペラ調整を敢行。手にしたエンジンは2連対率27%の64号機だが、既に手応えを感じ取っている。「まだいいとは言えないけど、ペラ調整に反応はあった。方向性は分かったし、もっと上向かせられると思います」。旋回が天才肌の選手にメカニックの手腕が伴ったなら鬼に金棒。来年の大ブレイクへ助走を付けるためにも、さらに勢いを増して今年を駆け抜ける。(森 大輔)
 

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