【福岡ボート・一般】酒見峻介 A1へ突き進む

一日で取り返した。後半9Rで酒見峻介(38)=佐賀=は、5コースからトップSを決めてまくり快勝。「前半のミスを挽回できて良かった」。前半5Rは2コースからスリット後に出ていきながら差しに構えて大敗を喫しただけに、反省を踏まえて見事にポイントをリカバーしてみせた。
もちろん上向いた成績通りに機力も上々。白星を奪取した後半は「明らかにS勝ち」と謙遜するが、伸びの良さは目を見張る。相棒23号機の素性の良さにもは太鼓判を押す。「後半はペラ調整を失敗していた。まだ出る余地は十分にあるし、もっとすごい伸びにできると思う」。初日はまだ序の口。壮快なパワーになるのも時間の問題だ。
現在の伸び型のペラで戦うスタイルを志向してからはA級に定着。B級暮らしから脱却して、5期連続でA2級をキープしているが、現状で満足はしていない。「今度こそA1になりたいですね。このスタイルで生きていくと決めたので、もっと結果を出したい」
今期(11月~)は現在勝率5.37とやや滑り出しに失敗しているとあって、流れを変えたいところ。福岡は2年ぶりの参戦だが、前回は9戦7勝をマークしながら残りの2走が転覆と妨害。悔しさを晴らすためにも燃えている。「前回みたいにピンラッシュを見せたいので期待してください」。生きる道の選択の正しさを証明するためにも、A1の称号を得るべく突き進む。(森 大輔)