ボートレース

【芦屋ボート・GⅠ周年記念】茅原悠紀が10度目のGⅠ制覇

 芦屋ボートのGⅠ開設71周年記念「全日本王座決定戦」(優勝賞金1100万円)は最終日の11日、12Rで優勝戦が行われ、1号艇の茅原悠紀(36)=岡山=がイン逃げで快勝。通算54回目のVを飾った。GⅠは今年2月の児島中国地区選以来となる通算10度目の制覇。2着は4号艇の山口剛、3着は3号艇の西山貴浩で3連単は7番人気の1660円で決着した。6日間の売上額は81億8456万4800円と目標額の65億円をはるかに上回った。

通算10回目のGⅠ制覇の茅原悠紀

■ヒーロー
 最終日だけぐずついた天候も関係なかった。予選をトップで駆け抜けた茅原が、優勝戦も堂々の逃げ切り勝ち。「ほっとしています」。売れに売れた一節を締めくくる優勝戦で1番人気に推された今節の主役は、大きな期待に応えて胸をなで下ろした。

 地元の西山貴浩が3カド戦に出て、隊形は2対4。それでも全くの平常心だった。「節一の伸びの達さん(山口達也)も優勝戦にいなかったし、余裕を持って行けた。西山さんがダッシュに引いても気にならなかったし、プレッシャーもなかった」

 ただスリットは2コース瓜生正義がヘコんで、西山にまくり差されそうになるピンチ。そんな隊形も関係なかった。素早く1Mを先取ると、「ターン回りは足合わせでも誰にも負けなかった」という強力なパワーを発揮して後続を俊敏に振り切り、早々とVを確定づけた。

 「来年のクラシックの権利も取れた(2月の地区選は今年のクラシックの選考対象)ので、あとはグランプリだけ」。何の宿題も残さず、年末の大一番に集中。「今年はグランプリを取りに行きます。はったりじゃなく、本当に取ると思う」。自らの活躍を確信し、表彰式に集まったファンに力強くV宣言。大外から制した衝撃のグランプリVから9年。返り咲く瞬間はもうすぐだ。(河野 強)

トロフィー片手に満面の笑みで喜びを表現する茅原悠紀

■プロフィル
 ◆茅原悠紀(かやはら・ゆうき)1987年7月11日生まれ。岡山市出身。東岡山工高中退。登録番号4418。2006年11月デビューの99期。09年12月に初Vを挙げ、12年9月の徳山新鋭王座決定戦でGⅠ初V。14年には平和島のSGグランプリを6コースから制し、SG初制覇を果たした。SG通算は17優出1V。171センチ、55キロ、A型。

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