【住之江ボート(ナイター)SGグランプリ】開幕直前連載企画4 平本真之 笑顔で運気呼び込むナイスガイ

ボートレース界最高峰の一大決戦、SG「グランプリ(GP)」が19日から住之江ボート(大阪市)で開催される。第38回を迎える今大会から優勝賞金が1億1千万円(前回は1億円)に増額。出場の18人は、史上最高額を懸けたバトルにそれぞれの思いを乗せて臨む。
<選出15位・平本真之>愛知支部・39歳=2年ぶり5回目
今年はさしたる特大弾はなかった。それでも平本真之は、最高峰の一番に2年ぶりに名前を連ねることに成功した。
「GⅡを1回勝った(3月、びわこ秩父宮妃記念杯)だけで、目立った活躍をしていない。それでこの賞金順位は、かえって価値があると考えている」
一年を通じて高いレベルで賞金額を稼ぐには、地力の高さがあってこそ。GPを逃した昨年を「ぼろぼろだった」と自己評価。その経験も、今年の内容に価値を見いだす一因だろう。
ただそれも、最後まで一発長打なしでは意味がない。そこで直前の三国チャレンジカップでは、GPを見据えての布石を打った。「強気の調整をして、普段は求めない伸びを求めた。同じ淡水なので、いい経験になった」と、新たな武器を携えて今年の年末決戦へ臨む。
「笑う門には福来る」を地で行くナイスガイ。「1stからの戦いは“超しんどい”と思っている。でもGPだからといって、ピリピリしないのが僕の良さだと思う」。実力だけで勝てるとは限らない短期決戦。明るい表情を崩さず、運を呼び込む。