【クローズアップ】池永太 最後に勝つ【福岡】6日目優勝戦4号艇
まずは最低ノルマを果たした。準優11Rで池永太(37)=福岡=は2コースから的確に差して2着を取り切り優出権を確保。「とりあえずここまで来ましたね」。首位通過の可能性が消えた時点で決めた〝最後に勝つ〟という大目標へ、きっちり歩みを進めた。
これで機力にも最後の〝仕掛け〟を施せる。現状でも、「行き足や伸びは上位とも遜色ない」と上々だが、これでは超抜パワーの内枠コンビには勝てない。「さらに伸びに寄せれば、もっと伸びる自信はある。勝つならこれしかない」。大敗できない予選や準優ではできなかった〝強伸び〟仕様を、一発勝負のここで満を持して投入する。
もちろん、勝算があってこそ。準優10Rの結果が、池永の闘志をより一層かき立てている。「あそこで長谷川君と井上君が消えたのは大きい。超抜級の彼らまでいての外枠だったら、まくるのは至難の業だけど、この形での4カドならチャンスはある」
当地は昨年12月にも参戦して同じ4号艇で優出。結果はSを踏み込みきれず4着に敗れただけに、今回は期するものがある。「今回の方がエンジンがいいし、前回よりも勝つ確率は高いと思う。F持ちだけど自分のS勘を信じてSを叩き込む」。一発勝負の強さこそ池永の真骨頂。代名詞の強S一撃で特大のホームランをぶち込む。(森 大輔)