【住之江ボート(ナイター)SGグランプリ】開幕直前連載企画5 深谷知博 昨年のファイナリストが躍動

ボートレース界最高峰の一大決戦、SG「グランプリ(GP)」が19日から住之江ボート(大阪市)で開催される。第38回を迎える今大会から優勝賞金が1億1千万円(前回は1億円)に増額。出場の18人は、史上最高額を懸けたバトルにそれぞれの思いを乗せて臨む。
<選出14位・深谷知博>静岡支部・35歳=2年連続3回目
昨年より早めの出場当確。昨年はチャレンジカップでGP出場が決まった深谷知博だが、今年はその前にほぼ確定づけた。チャレンジカップはF休みで出場できなかっただけに、そこで当確圏にいるのといないのとでは雲泥の差。
「いいことも悪いこともあった一年でした」
チャレンジカップ出場を逃したのは痛くても、GP出場権は確保。良さと悪さの両方は、この秋にも凝縮されていた。
今年は特別戦のVがなかったのに稼げたのは、「安定感」の一言に尽きる。「今年は調整が全く分からないということがなかった。だからエンジンなりに走れた」。GⅠで5優出、SGで2優出。数節に一度は巡ってくる好エンジンのチャンスを的確にものにして、大一番出場につなげた。
過去2回出場のGPは平和島と大村で、住之江のGPは初めて。「住之江はこれまでもあまり走っていないし、エンジンを引いてみてどうか」。ただ、エンジンなりに走れた今年を思うと、実績上位機が約束されるGPなら快パワーは必至? 昨年の大村大会のファイナリストが、住之江でも躍動する。