ボートレース

【住之江ボート(ナイター)SGグランプリ】開幕直前連載企画12 桐生順平 ファンの喜びが自分の喜び

6年前の覇者の桐生順平

 ボートレース界最高峰の一大決戦、SG「グランプリ(GP)」が19日から住之江ボート(大阪市)で開催される。第38回を迎える今大会から優勝賞金が1億1千万円(前回は1億円)に増額。出場の18人は、史上最高額を懸けたバトルにそれぞれの思いを乗せて臨む。

<選出7位・桐生順平>埼玉支部・37歳=3年連続9回目
 GP現制度の申し子と言えるかもしれない。2ステージ制が導入された2014年にGPに初出場した桐生順平は、今年も含めたそこからの10年で9度の出場。うち5回で2ndスタート。GPのレギュラーという表現がぴたりとくる。

 今年こそ1stステージからの戦いだが、一年を振り返って「良くも悪くもなく戦えた」。決して目立つ手応えでなくてもGP入りと、いわばこれが通常運転なのだから恐れ入る。

 GPは6年前にVの実績。その優勝後の一言が印象的だった。記者会見を終えた桐生は、関係者に舟券の売れ行きを質問。目標額をクリアしたと聞くと「良かったぁ」と表情を崩した。最高峰の一戦を優勝したことより、自らがけん引した大会が多くのファンが支持され、成功に終わったことが何よりの喜びだった。

 だから、今年への意気込みを聞かれても答えは明確。「いつも通り、お客さんにいいレースを見せる思いを持って頑張りたい」。ファン、関係者、家族、選手仲間-。自分はさておき、周囲の誰かが喜んでくれる姿を頭に描き、頂点への返り咲きを目指す。

【表】桐生順平の過去のグランプリ成績

  • Twitter
  • Facebook
  • Hatena

関連ニュース

  • Twitter
  • Facebook
  • Hatena