【住之江ボート(ナイター)SGグランプリ】開幕直前連載企画14 磯部誠 泥くさく狙う1億円決戦の頂点

ボートレース界最高峰の一大決戦、SG「グランプリ(GP)」が19日から住之江ボート(大阪市)で開催される。第38回を迎える今大会から優勝賞金が1億1千万円(前回は1億円)に増額。出場の18人は、史上最高額を懸けたバトルにそれぞれの思いを乗せて臨む。
<選出5位・磯部誠>愛知支部・33歳=2年連続2回目
1年前、SG無冠ながら大会初出場で表彰台(優出3着)に上った磯部誠が、今度はSG覇者としてこの舞台に帰ってきた。「昨年は自分だけがSG初優出。浮いているな、と感じましたね。今年はグランドチャンピオン(6月、徳山)を取ったし、他の選手に半歩は近づけたのかな」。確かな自信の裏付けを持って、再びこの戦いに挑む。
今年序盤は停滞。昨年のGP表彰台の反動だった。「昨年はよくやれたと思ってしまった。でもよく考えたら、自分はまだ何もやれていなかった」。そう気付くと、5月の芦屋SGオールスターで節目の通算1000勝。次のSGの徳山グラチャンでSG初制覇。優勝戦は緊張でガチガチになり、先頭を走りながらも逆転されそうになったことも、今でも笑い話だ。
涼しげな雰囲気とは違って「泥くさく」というのがモットー。「僕の仕事は一円でも多く稼ぐこと」。それと「舟券に貢献して、お客さんのお小遣いを少しでも増やすこと」。公営競技レーサーとしての本分をひたすら全うする。
「1億円争奪戦でがむしゃらに取りに行く姿を見てほしい」。もう表彰台に上るだけでは満足しない。その真ん中を目指す。