【福岡ボート・一般】鶴田勇雄 何もかも強気で
幸先よく滑り出した。初日3Rで鶴田勇雄(34)=福岡=は、5コースから道中は全速戦の連発で2着を確保。難水面でも初戦から握って回れるのは地の利のたまものであり、短期決戦では大きなアドバンテージ。外枠で上位着をもぎ取る最高の形でシリーズのスタートを切った。
機力も上昇ムード。プロペラを自分の形に叩き変えると、下位ランクのエンジンとは思えないほどの動きに一変している。「行き足や伸びはまあまあでバランスも取れている。数字のような悪さは感じない」。低調機シリーズでなら十分に戦えるレベルに到達している。
前期(5~10月)は勝率5.87をマークしてA2級に復帰。ただ、近年はA2とB1のエレベーターを繰り返しているとあって、何としても今期は連続A級の座を勝ち取りたいところ。もちろん対策は練っている。「夏場が良くて冬場がダメの繰り返し。今思えば、夏場は強気な伸び型のペラを使っているのに、冬場は守りに入っている。冷える冬こそ伸び型のペラが使えるから、今期は攻めたペラ調整をしたい」
ペラ調整だけではない。セッティングを変えることで、レースの内容も変えるつもり。「強気なペラの時はレースも強気ですもんね。今年の冬はペラもレースも攻めることを心がけたい」。目指すはA2キープではなく、初のA1昇格。目標設定も強気に出て、新たな自分を手に入れる。(森 大輔)