【住之江ボート(ナイター)SGグランプリ】峰竜太が2年前の雪辱の舞台へ シリーズ戦は福岡勢3人優出
2年前のグランプリ優勝戦で妨害失格に散った峰竜太が、雪辱の舞台に立つ。山あり谷ありのトライアル3戦に「疲れた」と精いっぱいの状態だが、「ボートレース人生を懸けて勝負する」。この一戦に懸ける意気込みは全く揺らがない。
生命線の出足は仕上がった。「出足は節一級」と胸を張る。しかも3枠を確保したことで「自分の能力で何とかできる」ときっぱり。「まくり差しに絞って練習する」。若い時から散々鍛えてきた得意技。1号艇でなくても、Vへの道筋はしっかりと見えている。
シリーズ戦は、6人が予選突破の福岡支部勢が、半分の3人も優出。岡崎恭裕、篠崎元志、前田将太がいずれも2着で優出切符を得た。
前田と篠崎はともに1Mを制圧する好レース。2コースだった前田は、イン毒島誠をツケマイで下す力技。「1Mの隊形的についつい行ってしまった。でも、僕がまくるのは毒島さんも想定外だったと思うので、それがよかったかも」。意表の攻めが準優突破につながったと言えそうだ。
あとはシンプルに優勝を目指すだけ。「(グランプリではなく)シリーズ戦だけど、SGであることに変わりはない。優勝を目指して精いっぱい頑張る」。優勝戦は4号艇。絶好の4カドから持ち前の自在ハンドルでVまで突き抜ける。
準優は4カドだった篠崎は、絶好の隊形になったことで燃えた。「自分にとってはいい進入だったので、スタートは気合が入った」
ピット離れで遅れた井口佳典が回り込んで深めのイン。3コースは足のない土屋智則。まさにスタートの行きどころにスリットで先行してまくり先制。佐藤翼にまくり差されたが、十分な内容だ。
「来年のクラシックの出場権がまだない。優勝だけを目指す」。優勝戦は6号艇。準優で佐藤にやられた技で優勝戦はお返しか。
岡崎は接戦を制して2着に入った。整備がどんぴしゃりで4日目の苦戦モードを脱却。「一変した。乗り心地が上向いたのがいい」。意気込みを聞けば「ぼちぼち行きましょう」と脱力モードだが、今やそれがトレードマーク。5コースは大得意で、優出5号艇は絶好の枠番。シャープに艇団を突き抜けてみせる。