【福岡ボート・一般】石渡翔一郎 父譲りの才能を見せる

ようやく福岡にやってきた。石渡翔一郎(21)=東京=はデビュー2年目にしてついに当地初参戦。その名の通り石渡鉄兵の愛息にして、131期生の勝率1位(7.65)&卒記チャンプという鳴り物入りの〝超〟大物ルーキーが福岡の水面でベールを脱ぐ。
父の鉄兵は〝江戸川鉄兵〟のニックネームが示すとおりに、言わずと知れたボート界屈指の荒れ水面巧者。当然ながら全国屈指の難水面である当地でも好成績を残しており、父を見習い活躍を誓う。「初めて来たけど水面は全く気にならなかった。父は8月のSGメモリアルでも、最終日に11Rの選抜戦で6コースから一発決めて大穴を出していましたよね。僕もあやかりたい」
デビュー期から勝率は2.62→3.34と来て、今期(11月~)の現在勝率も4.81と順調な成長曲線を描いている。しかし、本人の満足度は低い。「(石本)裕武が抜けていますからね。向こうの成績は本当にすごいので負けないようにしたい」。今節同時参戦の石本は前期(5~10月)にA級に昇格して、今期はもうA1ペース。さらに上を行く同期の存在があるからこそ慢心は一切ない。
養成所でしのぎを削った終生のライバルもいて気力もみなぎっているが、肝心要の機力も全く問題ない。手にした33号機はBランクの好素性機で、「足は悪くない。起こしも違和感はなかったし、前検としてはまあまあ」と良機シリーズの中でも十分に戦えるレベル。あとは父譲りのあふれる才能を見せつけて、実績で先を行く同期に追い付いてみせる。(森 大輔)