【江戸川ボート・GⅠ関東地区選】石渡4度目GⅠV 関東地区選手権 【江戸川】

江戸川ボートのGⅠ「第68回関東地区選手権」は最終日の15日、12Rで優勝戦が行われ、1号艇の石渡鉄兵(48)=東京=がインからコンマ11のトップSで逃げを決め、4回目のG1制覇。優勝賞金480万円を獲得し、3月に平和島で開かれるクラシックの出場権も手にした。石渡の地区選Vは59回大会以来9大会ぶり2回目で、G1制覇もそれ以来。2着は佐藤翼、3着には飯山泰が入った。最終日は水面状況が悪化し、全レースで安定板を使用。1~9Rは2周戦だった。
■ヒーロー
貫禄たっぷりの逃走劇だった。石渡は「畑田君は若いし、(握って)くるのは読んでいた」と、ジカで攻めて出た畑田のまくりは想定内。「気持ちを入れると空回りするけど、心のコントロールができた」と名人世代のタフな精神力も勝利の要因だった。
1月・江戸川67周年での準Vも含め今年に入って好調。起爆剤になっているのは、養成所チャンプという『金看板』を引っ提げてデビューした息子・翔一郎の存在。「まだまだ威張っていたいから」と父としての威厳を改めて示した。
「地元SGの権利は常に欲しい」。東京支部の出場が山田哲也ひとりだった3月・クラシック出場へ一心不乱に突き進んだ結果がこの優勝。「哲(山田哲也)に『お願いします』と言われていた。一緒に盛り上げたい」。息子と地元の後輩に大きな背中を見せつけた石渡が、さらなるキャリアアップを誓った。