【多摩川ボート・Qクライマックス】川野芽唯 初戦5着も2戦目1号艇 渡邉優美は再度の2号艇で雪辱へ
この日の結びの一番の12R。2、4号艇で出走した福岡両者は2人一緒に舟券絡みとはいかず、2号艇の渡邉優美が3着、4号艇の川野芽唯が5着。一時、3番手先行の渡邉に川野が接近する場面もあったが、渡邉が振り切った。
それでも渡邉は大いに不満の滑り出し。暴れ気味のボートを制御しながらの3周回を「ペラが合っていなかったことが全て」の一言に集約した。
そして引いた枠番は同じ2号艇。「リベンジだと思って、初戦の反省を生かしたい」。その勝負根性で築き上げてきた現在のポジション。ふがいない姿は二度と見せない。

川野は最終的に5着の結果を「12Rの時間帯に合わせられなくてレース足がなかった」と冷静に受け止めた。
ただ光も見えた。この日は本体を整備して臨み、「パワーは上がっている。それにペラを合わせられなかった」と底上げの手応えも感じ取っていた。また、「1Mは失速艇が見えたのでよけた」と、視野を広く保てていることも証明。
すると、枠番抽選で巡ってきたのは幸運の1号艇。「(先に1号艇を引いた)高田さんを見ながら引いたら(1号艇の玉が)出ました」。事故を回避した公正安全の精神を、勝利の女神は見捨てなかった。かつての女王が、挽回のチャンスを確実にものにする。

シリーズ組は、4Rで竹井奈美が落水、5Rで池田紫乃が転覆(ともに選手責任外)し、両者とも負傷帰郷と嫌なムードが漂った中、続く6Rで魚谷香織が3着。初日から5走オール3着という踏ん張りを見せている。「もっといい着順だといいんですけど」。好枠2走だった2日目は特にそうだったろうが、この日は5枠。「しっかりしのげたかな」と一定の評価を下した。
機力も上向き。「3日目は大幅にペラ調整をして、藤原さんに伸びられなかったし、展示と本番のスタートの誤差がなくなった」とはるかに戦いやすくなった。4日目は6枠。「また何とか3着に入れたら・・・」。そうなれば現ボーダーラインは悠々と突破。準優入りへまた踏ん張る。
