【福岡ボート・一般】末永和也 絶対に〝アレ〟をします

波乱の流れを断ち切った。準優12Rで1号艇の末永和也(24)=佐賀=は、インからゼロ台のSを踏み込んで影も踏ませぬ圧勝劇を披露。今節の準優1号艇は佐賀勢がジャックしていたが、10Rの森永淳は前半レースのケガで欠場、11Rの松江秀徳は2着と白星を挙げられずじまいだっただけに、立ちこめた暗雲を見事に振り払った。
SGグランプリシリーズの予備選手として控えていたこともあって、今節は追加での参戦。しかし、来年のSGクラシックの選考順位は現在ボーダーの52位とあって並々ならぬ思いで今節に挑んでいた。「今節は優勝しか考えていない。今年風の言い方をすれば〝アレ〟ですね(笑)。絶対に〝アレ〟をします」
現時点でも出場はほぼ当確と言える状況だが、末永の目標はクラシックに出場することではなくて優勝すること。だとすればこのままでは終われない。「クラシックで優勝する確率を上げるためにも、1号艇が巡ってくる48位以上で出場したい。だから勝たないといけない」
機力は出足型で決して悪くないが、優勝戦には超抜の伸びを誇る安達裕樹と松江秀徳が存在。しかも、インの鬼・西田靖に内志向の山室展弘もいて進入も一筋縄でない。だが、準優と同様に待ち構える全ての艱難(かんなん)辛苦を振り払うつもりだ。「来年は上の舞台に立って、グランプリを狙うぐらいの活躍をしたい。来年はこの時期にここにいないようにします」。特大のポテンシャルに持って生まれたスター性は唯一無二。来年の野望を闘志に変えて、今年最後の一戦でまばゆいほどの輝きを放つ。(森 大輔)