ボートレース

【クローズアップ】古沢出世ロードを歩む 【若松】

GⅠ初優出初Vを狙う古沢光紀
GⅠ初優出初Vを狙う古沢光紀

 ようやくこの舞台に立った。準優9Rで絶好枠を手にした古沢光紀(35)=福岡=は、インからゼロ台のSを決めて逃げ切りに成功。「勝ててホッとした」。2コース石倉洋行のS攻勢を防いで優出一番乗りを果たし、さっそうとG1初優出を決めてみせた。

 機力も上々。トップ級の石倉には、「伸びで分が悪い」とはいえ、「ターンで押しているし、出足は二重丸」とレース足は上位クラス。持ち前の旋回力を存分に発揮できる仕上がりだ。

 しかし優勝するには、このままでは厳しいとも話す。「この足だと展開を待つしかない。自力で攻めるには、石倉さんみたいな伸びが必要。もうひと足をひねり出したい」。優勝戦までにたっぷりある時間を使って、奥の手を引き出せるか。それがVへのポイントになるのは間違いない。

 103期の養成所時代は深谷知博、渡辺和将、北山康介らとともに“四天王”と称され、将来を嘱望された逸材。グランプリ戦士に成長した深谷の今の位置づけを考えれば、G1初優出で喜んではいられない。「ここまで来たらG1初Vまでいきたい。またSGに出たいし、深谷君に少しでも追い付きたい」。“大器晩成”の出世ロードを歩むためにも、この千載一遇のチャンスを絶対にものにしてみせる。 (森 大輔)

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