ボートレース

【多摩川ボート・Qクライマックス】浜田亜理沙 土壇場で決めた!地元SG夫婦出場 

■ヒロイン

優勝してティアラを戴冠した浜田亜理沙

 土壇場で決めた。地元SGの出場切符を得るには、今大会で優勝するしかなかった浜田亜理沙が、大会初出場にしてその厳しい条件をクリア。

 「こんな自分でもこの舞台で戦えるんですね。ここまで活躍できるなんて思っていなかった。出場が決まってうれしい」

 2024年3月に控える戸田のSGクラシック。夫・中田竜太は23年5月に平和島周年を制して早々と出場確定。妻は大みそかに出場を決めてみせた。

 それまで55優出9V。優出1枠の成績も11戦5V。決してV確率は高くないが、優勝戦はそんなことを感じさせない横綱相撲だった。スリットで2コース以下が横にいない中、インからトップタイミングを決めた度胸も見事なら、1Mのターンも完璧。

 「冷静だった? どうですかね。私、ぼけっとしているんで」。まるで人ごとのようなコメントに会見場は笑いに包まれたが、実はドキドキの優勝戦だったという。「(広島支部時代の先輩の)角ひとみさんがずっとそばにいてくれて安心できた。ピットに戻って抱き合った時は私もうるっときた」。重圧を克服し、周りの喜ぶ姿にさらに喜びを大きくした。

 年々、ステップアップを果たしてきた。「22年はレディースチャレンジカップ、23年はこの大会を目標にして出場できた。24年はSG出場を目標するつもりでした」。でももう初出場が決まり、「SGで1着を取ることを目標にします」と少しだけ上方修正。

 ただ、5月にはこの多摩川で今度はSGオールスターの開催が決まっている。「私はいつも票数は伸びないので・・・」。投票開始は1月18日ともうすぐで、票数アップは確実な情勢。さらに目標を上方修正する必要が発生しそうだ。

仲間の祝福を受ける浜田亜理沙(中央)。周りは(左から)清埜翔子、角ひとみ、(1人おいて)前田紗希、中里優子

■プロフィル
 ◆浜田亜理沙(はまだ・ありさ)1988年3月19日生まれ。広島県出身。広島観音高―広島修道大中退。登録番号4546。2009年5月デビューの104期。11年9月に下関で初優出(5着)。12年2月に児島で初優勝。GⅠは12年7月の若松レディースチャンピオンで初出場して以来、今回が初優出だった。162センチ、48キロ、B型。夫・中田竜太との夫婦レーサーで、結婚を機に広島支部から埼玉支部へ移籍した。

自らの横断幕を背に12R優勝戦の1周2Mを先頭で折り返す浜田亜理沙
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