【福岡ボート・一般】藤森陸斗　もっとストイックに

　好ファイトを見せた。藤森陸斗（24）＝福岡＝は3日目前半の4R、1周2Mで逆転して白星を挙げると、後半8Rは1周BS6番手から猛烈に追い上げて4着。「前半は1号艇で負けなかったし、後半も6着と4着じゃ全然違う」。その言葉通りに3日目の好走が効いて、予選ラストを前に早々と準優当確ランプをともすことに成功した。

　機力もうなぎ上り。相棒65号機は現エンジンのエース格と言っても過言ではないエンジンで、「元から行き足や伸びは良かったけど、今は出足や回り足まで良くなっている」と本体の底力をヒシヒシと感じ取っている。パワーの裏付けは十分で、大番狂わせを起こす準備は万全に整っている。

　127期の養成所時代は6.89という勝率2位の好成績をマークした超有望株。デビューから成績は右肩上がりで来ていたが、飛躍を期待された前期（昨年5～10月）は事故がかさみ低迷。目指していた当地のフレッシュルーキーの座を射止めることはかなわなかった。「事故率との戦いになって、自分のレースができない半年でした。ただただ情けない限りです」

　だからこそ今期（昨年11月～）に懸ける思いはひとしお。前期の低迷をカンフル剤にして自らを変えるつもりでいる。「今思えば何事も自分に甘かった。普段からもっとストイックに練習に取り組みます。今年の終わりにはフレッシュルーキーじゃなくてトップルーキーになるつもりで頑張ります」。今節もここで満足はしていられない。スターダムを駆け上がるためにも、5000番台初の3大特選制覇を目指して突き進む。（森　大輔）