【ボート王国九州・山口!】おかえりなさい、千広 【蒲郡】

票数という形で表れたファンの応援を大きな励みに、大山千広が戦列に戻ってきた。昨年10月、まるがめでのレース中の事故により骨盤骨折の大けが。絶対安静の状態を強いられる入院生活を乗り越え、わずか4カ月で復帰を果たしたのは驚異的な回復力と執念だ。
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ファン投票の結果を知ったのは入院中のベッドの上。「昨年はF2で3カ月休んだ上にけがもして、半年ぐらいしか走っていない。しかも、けがでレディースオールスターを走れるかも分からないのに、1万7000票余りも投票してくださって…」と大感激。「これだけの人が復帰を待ってくれていると分かって励まされました」。おかげで治療にも専念できた。
それでも今月初めまでは「レディースオールスターには間に合わないかな」とも思っていたという。そこから急激に回復し、練習での手応えもアップ。「2週間前と前検日前日の練習の感じを比べたら、体の状態は明らかに良くなっています」。“日にち薬”という言葉があるが、若い大山にとってその“薬効”は想像以上。これが復帰戦だというのも忘れるほどの快走を日々演じてくれる可能性は大いにある。
郷土勢のドリーム戦エントリーはその大山だけ。次ぐ得票はなんと127期の新鋭・清水愛海。8399票で10位での選出に「ありがたいです。でも実力が伴っていないので…」と期待値の大きさにかしこまるばかりだが、昨年末のクイーンズクライマックス(QC)シリーズは準優に1号艇で進出の活躍。決して人気先行ではない。QCシリーズと同じく、今回も佐々木裕美が一緒。大会常連の同支部先輩の存在を頼りに、再度の活躍を目指す。